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Tanzania ACACIA HILLS SL28 100g

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SOMETHING'S COFFEE ROASTERS

タンザニア / Acacia Hills SL28 / 100g

Tasting notes : green apple, maron, fig, hazel nut, brown sugar

Producer プロデューサー : Leon Christianakis, Acacia Hills
Region 地域 : Oldeani, Karatu, Tanzania
Altitude 標高 : 1750 - 1950 masl
Varietal 品種 : SL28
Process 精製方法 : Full Washed


(  このコーヒーについて  )
レオンの物語はタンザニア北部のコーヒー生産の歴史そのものであり、さらにタンザニアのスペシャルティコーヒーの未来を鮮明に映し出します。タンザニア北部のコーヒーの歴史は、19世紀から始まります。マダガスカル島近くのレユニオン島からタンザニア北部にコーヒーの木が持ち込まれ、当時の支配国であったドイツの移民が産業として発展させました。
レオンの祖父母も、1900年頃にギリシャからタンザニアに来た移民で、コーヒー生産を生業としていました。レオンはその三代目にあたります。
キリマンジャロ国際空港のほど近く、アルーシャという街の郊外に一家の邸宅があります。先代はその周辺の農園でコーヒーを栽培していましたが、その土地は標高が低く高品質のコーヒーを生産するには不向きでした。レオンは2000年代にスペシャルティコーヒーという概念を知り、より高品質のコーヒーを生産できる土地を探し始めました。
レオンは丁度その頃、2005年のAFCA(アフリカのコーヒーアソシエーション)の展示会で、現在のビジネスパートナーとも言える存在、マーク・ステルと出会い意気投合。2007年にオルディアニ山のコーヒー農園を共同で購入し、それが現在のアカシアヒルズです。焙煎を知るマークと農業を知る自分が協力すればシナジーが生まれる。レオンはそう確信したと言います。

新たな農園の土地をオルディアニに決めたのには二つ理由があります。一つ目はマークが飲んだタンザニアのコーヒーの中で、一番美味しいと思ったのがオルディアニのコーヒーだったこと。二つ目は、ある研究者がオルディアニの土壌はコーヒーの栽培に最適だと言っているのを耳にしたことです。
レオンは荒れ果てていた農園を立て直し、ケント、SL28、ゲイシャ、パカマラなど高品質のコーヒーの木を植え始めました。彼の誠実な仕事ぶりと素晴らしい自然環境のおかげで、アカシアヒルズは順調にコーヒーのクオリティと生産量を伸ばし続けています。

アカシアヒルズ周辺の土地は、ンゴロンゴロ自然保護地区と接しており、象やバッファローなどの野生動物が住んでいます。「マーケティングにはとてもいいけれど、獣害が大変なんだよ」とレオンは言います。

オルディアニ山から見下ろせるンゴロンゴロクレーター(火山噴火跡のカルデラ)にちなんで名付けられたそのカッピングイベントは、レオンのオルディアニにあるカッピングラボで開催されました。親密で和気あいあいとした雰囲気でしたが、結果的にタンザニアのスペシャルティコーヒーの歴史を塗り替えるほど意義深いものになりました。コモディティコーヒーの生産地という印象が強いタンザニアにおいて、素晴らしいマイクロロットが生産されつつあるという事実をマーケットに知らしめたのです。
そのクレーターカッピングは、2020年にACEの協力を得てオフィシャルなオークションへと発展し、世界中の著名なロースターが参加し、オルディアニ山周辺の生産者のコーヒーを非常に高く評価し話題になりました。

アカシアヒルズをここまで引き上げたのは、レオンが生産するコーヒーのクオリティの高さは勿論のこと、パートナーであるマークの経験値や影響力でもあると言えるでしょう。いいコーヒーをつくっても、それをうまく世に出す能力がなければ日の目を見ることはない。
アカシアヒルズを立ち上げた頃、レオンらは農園で働くスタッフによく「あなたの人生を変えるようなことがあるとすれば、それは何ですか?」と尋ねていたといいます。
「そのとき必ず真っ先に返ってくる答えが『教育』と『水』でした。私が思うに、タンザニアのほとんどの地域には学校があるので、より重要度が高いのは水の方でしょう。実際、私たちが最初に農園を引き継いだとき、水を運ぶために村の人々がロバや荷車を引いて歩いている姿をよく見かけました。推測の域を超えませんが、灌漑溝から汲んだ20Lの水を持って4kmほど歩く人もいたと思います」
そこでレオンは、マークとオーストラリアのロースターとともに、オルディアニに水のインフラ整備を行いました。二つの農園に給水設備を設置し、村にある給水タンクまで、重力を活用してパイプラインで水を送る仕組みを整えたのです。このあたりの村は貧しく、15年ほど前まで、アメリカ政府(USAID)が村の人々に主食となるトウモロコシを配給していたという。それを見ていたレオンは、地域にとって真に必要なものが何かを体感的に知っているのでしょう。
コーヒー生産に関わる人が幸せになり、その周りの人も幸せになる。そんな理想的なビジネスを実践できる経営者が一人存在することで、オルディアニという地域全体が変わっていきました。

「いずれ、私たちが実践してきたやり方を、他の小規模生産者や協同組合にも示したいとも考えています。私たちのモデルを水平展開できれば、タンザニアのコーヒー産業だけでなく、世界のコーヒー産業全体の助けにもなると思うんです」
これからサステナビリティが最大の主題となるスペシャルティコーヒー業界にとって、レオンの実践はとても貴重な教材となることでしょう。


チェリーの選別はまず畑から始まり、夕方にはパルプの除去が行われます。その後、12~13時間かけて発酵が行われ、この間定期的に発酵度がチェックされます。発酵が終わると、コーヒーは水で洗われ、P1、P2、浮遊物とに分けられます。乾燥工程は天候にもよりますが、通常13~16日間かかり、パーチメントがベッド上で含水率12%になるまで続きます。そして最後に倉庫に移されます。

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